【公然わいせつ罪】露出事件で不起訴を獲得する方法と注意点|福岡の刑事弁護士が詳しく解説

「魔が差して露出してしまった」「通行人に目撃されたかもしれない」「警察から着信があった…」
あなたとしては、一時の感情による突発的な行動であったかもしれません。
しかし、あなたのその軽率な行動には、これまで築き上げてきたキャリアや家族との平穏な生活を根底から覆す威力があります。
しかし、ずっと悩んでいるわけには行きません。
刑事事件は早めの対応が重要です。
公然わいせつ罪で人生を壊さないために…。
本記事では、福岡で刑事事件の経験豊富な弁護士が、あなたが今抱えている問題を解決するための具体的なロードマップをご提示します。
- 公然わいせつ罪の成立要件や公訴時効
- 公然わいせつ事件の捜査の進み方
- 刑事処罰の内容と量刑相場
- 示談の注意点、メリット、示談金相場

公然わいせつ罪の成立要件
公然性:「誰も見ていない」は通用しない
公然わいせつ罪は、「公然と」わいせつ行為を行う場合に成立します。
刑法第174条(公然わいせつ)
公然とわいせつな行為をした者は、6月以下の拘禁刑若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
では、どのような場合に「公然と」という犯罪成立条件に該当するでしょうか?
実務上、「公然」とは、不特定又は多数の人が認識することができる状態を言うとされています(最決昭和32.5.22)。
「認識できる状態」とありますので、実際に不特定又は多数の人が露出行為を見た必要はなく、人が行き来することができる道路上など、見られてもおかしくない場所であれば「公然」と言えます。
このように、「誰も見ていなければいい」という主張は通用しないのです。
わいせつ行為とは?
公然わいせつ罪は、公然と「わいせつ行為」をした場合には成立します。では、「わいせつ行為」とは、どんな行為を指すのでしょうか?
実務上、わいせつ行為とは、性欲を刺激、興奮又は満足させる行為であり、普通人の性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する行為を言うと説明されています(最決昭和34.10.29など)。
これは要するに、一般の人がその行為を見たら、「いやらしい」「卑猥だ」と思う行為がわいせつ行為に当たると言えます。
公訴時効
公然わいせつ罪の公訴時効は3年です。
事件から数ヶ月経って、防犯カメラの解析や目撃証言などにより、警察から連絡が来るケースは決して珍しくありません。
警察から連絡が来たら、無視せずにきちんと対応しましょう。
カーセックスの危険性
とある女性雑誌のアンケート結果によると、カーセックスを経験した20〜30代の女性は46.3%にも上るそうです。
また、不倫ではよく駐車場で待ち合わせをして、車中で行為に及ぶこともあるようです。しかし、カーセックスは公然わいせつに該当する可能性があります。
よほど閉ざされたプライベート空間に駐車していない限り、公然わいせつ罪になります。
一時の感情や興味本位でカーセックスをすると、人生を台無しにする可能性があります。
捜査の流れ:身柄拘束か在宅捜査か?
刑事事件は、逮捕勾留される身柄事件と日常生活を送りながら対応する在宅事件のどちらかの流れで捜査が進みます。
逮捕されるか、在宅で進むか…。
これが今後の社会生活を大きく左右します。
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身柄事件(逮捕されるケース)
身柄事件の場合、証拠隠滅や逃亡のおそれがあると判断されて、逮捕されます。
逮捕は3日、その後に勾留という身柄拘束が続くと、追加で10日〜20日です。合計すると最大23日間の身柄拘束期間となります。
身柄事件となった場合には、早期釈放が叶わない限り、仕事の欠勤が継続し、解雇のリスクが激増します。また、警察の留置場での生活は、一般人には耐え難いものです。精神面に支障を来たす人もいます。
公然わいせつ罪の場合には、勾留されないで済むケースも十分考えられます。逮捕されてしまった場合には、弁護士に依頼して早期釈放活動に取り掛かりましょう。
在宅事件
在宅事件(在宅捜査)とは、その都度、警察から呼び出しを受け、取り調べに応じるケースです。
警察の呼び出しは、法律上任意となっています。
ですので、出頭を拒否することも可能ですが、出頭拒否を続けると逮捕のリスクが高まります。
警察と日程調整していただいて構いませんので、出頭には応じるのが無難です。
公然わいせつ罪の場合、身柄事件よりも在宅事件の方が多い印象です。
しかし、注意していただきたいのは、「逮捕されていない=罪が軽い」ではないと言うことです。
在宅事件の場合、警察の捜査終了後、書類送検されて、検察官が終局処分(起訴又は不起訴を決める)が行います。
容疑を認めている場合、ただ流れに従っているだけだと、初犯であっても刑事処罰を受ける可能性が高いです。
今後の人生における悪影響を可能な限り避けたいなら、不起訴に向けて活動することは必須でしょう。
刑事処罰の内容と量刑相場
刑事処罰の内容
公然わいせつ罪の法定刑は、「6月以下の拘禁刑若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する」と規定されています。
この法定刑の幅の中から、当該事件に相応しい具体的な処罰が決まります。
量刑相場
初犯で容疑を認めている場合には、略式罰金10〜30万円となることが一般的です。
しかし、これまでにも公然わいせつ罪の前科があったり、犯罪傾向があると判断されると段々と刑事処罰が重くなっていきます。
あくまで一例ですが、次のようなイメージで段々と科される刑事処罰が重くなります。
| 再犯者の刑事処罰(一例) | |
|---|---|
| 初犯 | 略式罰金 |
| 再犯2回目 | 略式罰金 |
| 再犯3回目 | 執行猶予 |
| 再犯4回目 | 実刑(刑務所) |
公然わいせつ罪を犯してしまう方の中には、露出行為が癖になってしまい、露出の習慣が抜けなくて困っている方もいます。くれぐれも再犯をしないように注意してください。
罰金刑も立派な「前科」です。
特に、資格制限のある職種(公務員、医師、看護師、警備員など)の方は、前科が付くとその職業を継続できなくなる致命傷を負うことになります。
公然わいせつ罪は罰金だからと甘く見て、放置してよい事件ではありません。
早めに弁護士に相談するよう心がけてください。
示談の注意点・メリット・示談金相場
示談の注意点:目撃者=被害者ではない
一般的な感覚からすれば、公然わいせつ罪の被害者は、露出現場を目撃した人(目撃者)だと思いがちです。
しかし、法律上、目撃者=被害者とは考えられていません。
なぜなら、公然わいせつ罪は、法律上、健全な性秩序・性道徳を守ると言う社会全体の利益が保護の対象となっています。そのため、言うなれば、公然わいせつの被害者はこの日本社会全体(社会的法益)というわけです。
そのため、痴漢や盗撮など、被害者が特定の個人とされている事案と比較して、公然わいせつ罪の場合には示談をしても不起訴にならない可能性があります。
検察官の理屈としては、「目撃者と示談をしたかもしれないが、目撃者は被害者ではない」「被害者が事件を許していない以上は起訴をする」というわけです。
示談のメリット
そうすると、次にこのような不安が浮かびます。
「日本社会と示談なんてできない」「不起訴になる余地はないのか…」と。
それでも「目撃者と示談をすべき」であると考えます。
確かに、公然わいせつ罪の場合には、上述した示談の注意点があります。
しかし、筆者の経験上、公然わいせつ罪であっても、目撃者と示談をしている場合には、不起訴になることが多いです。
「公然わいせつ罪は示談しても不起訴とならない可能性がある」ことは念頭に置きつつも、示談をして不起訴を狙っていくことが最も重要な活動になります。
また、身柄事件の場合には、目撃者と示談をすることで早期釈放が実現しやすくなります。
- 不起訴獲得の可能性
目撃者と示談をして宥恕(寛大な心で許してもらうこと)を得ることで不起訴の可能性が高まる。 - 早期釈放の可能性
事件関係者である目撃者と示談をすることで早期釈放の可能性が高まる。
示談金の相場
公然わいせつ事件の示談金相場は、10万円〜50万円と考えられます。
そこで早速、示談交渉を始めようという方もいらっしゃると思います。
しかし、示談に示談の際の注意点としては、示談交渉は必ず弁護士に依頼するよう注意しましょう。
目撃者(実質的な被害者)は、加害者に対して強い嫌悪感と恐怖を抱いており、直接の接触はさらなるトラブルや「証拠隠滅」とみなされるリスクがあります。
また、そもそも警察は目撃者の連絡先を教えてくれないことが一般的ですから、通常、弁護士を介さないと示談交渉ができません。
よくあるQ&A3選
公然わいせつ事件の相談は福岡弁護士法律事務所へ!
公然わいせつ事件も、他の刑事事件と同様、適切な対処を怠れば、あなたのキャリア、家族、未来を奪います。
しかし、早期に弁護士が介入することで、最悪のシナリオは回避できる可能性が生まれます。
「恥ずかしくて話せないなぁ」「もう少し様子を見よう…」というその躊躇が取り返しのつかない逮捕や前科を招きます。
あとから後悔しても、前科のない自分は戻ってきません。
福岡弁護士法律事務所の弁護士は、数多くの刑事事件を解決してきた実績があります。
私たちはあなたの行為を否定するためにいるのではなく、あなたの人生を再建するためにいます。
悩んでいるだけでは事態は好転しません。
あなたの勇気ある行動が、人生再建の第一歩です。
まずは弁護士にお早めにご相談ください。




