【事例43】夜間に自動車を運転中、車道に寝ていた被害者を轢過して死亡させた過失運転致死事例
解決結果
| 罪名 | 過失運転致死、道路交通法違反(報告義務違反) |
| 身柄の結果 | 逮捕なし(在宅) |
| 示談の有無 | なし |
| 示談金額 | ー |
| 処分結果 | 略式罰金 |
事件の概要
- ご依頼者(20代・会社員)は、夜間に自家用車を走行中、車道に寝ていた男性に気づかず轢いて死亡させてしまいました。後から分かったことですが、被害者は泥酔して車道に寝てしまっていたようです。
- ただ、警察への事故報告の際、ご依頼者は自分が轢いてしまったことを隠したことで、過失運転致死罪のほか、道交法上の報告義務違反で捜査を受けることになりました。
- 警察の取調べはかなり威圧的でしたし、被害者がお亡くなりになっていることもあり、ご依頼者とそのご家族が法律相談にお越しなり、弁護活動をお引き受けすることになりました。
- また、ご依頼者は営業職のため車で取引先を回ることが多かったため、運転免許の取消処分をなることも不安に感じていました。
弁護活動
- 本事例の目標は、不起訴処分の獲得と、運転免許の取消処分回避でした。
- そこで、まずは不起訴処分に向けてご遺族に謝罪と賠償のお話をさせていただこうと考えました。しかし、ご遺族は加害者側の弁護士とは話をしたくないという意向で、謝罪や賠償のお話はできませんでした。
- また、本事例は被害者が夜間に車道上を寝ていた事例であり、ご依頼者に過失があったとしてもその過失の程度は小さいこと、被害者にも一定の過失があったことなどを主張することにしました。
- その結果、刑事処罰については、報告義務違反もあることから不起訴にはなりませんでしたが、略式罰金で済みました。過失運転致死事件は一般的に裁判になることが多いので、これは軽い処分と言えます。
- また、運転免許の取消処分については、弁護士がご依頼者の補佐人として県警本部宛に意見書を提出するとともに、意見聴取に同席して、運転免許の停止処分にとどめるべきことを主張しました。その結果、180日の免許停止処分となり、無事に免許取消処分を回避することができました。
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この記事を書いた人
成瀬 潤
福岡弁護士法律事務所 共同代表弁護士
【学歴】
・法政大学第二高等学校
・法政大学法学部法律学科
・中央大学法科大学院
・司法試験(68期)合格
【経歴】
・某A法律事務所新宿支部にて勤務
・某A法律事務所福岡支部長に就任
・福岡弁護士法律事務所の共同代表弁護士に就任
【プロフィール】
大学時代に、尊敬する故・木谷明氏(元裁判官・弁護士)から刑事法を学び、刑事弁護士になることを志す。弁護士登録後は、刑事弁護人としての活動を重点的に行い、これまで受けた刑事事件の相談件数は2000件を超える。刑事事件のほか、交通事故事件・離婚事件・男女トラブルに注力する。座右の銘は「至誠通天」。
【弁護士からのメッセージ】
刑事事件の当事者は、家族や友人も打ち明けることもできず、不安な日々を過ごされていると思います。そのような時こそ、味方となるのが弁護士です。一人で抱え込まず、弁護士にご相談下さい。あなたに寄り添い、全力でサポートします。
【弁護士情報】
・福岡県弁護士会所属(登録番号:52748)
【メディア出演】
・フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」
・フジテレビ「めざましテレビ」
・KBC九州朝日放送「土曜もアサデス。」